急な経理退職を回避するためにするべき3つのポイント
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経営者や経理部門の責任者にとって、経理退職は大きな問題です。この記事をご覧の方の中には、「社員一人の退職くらい・・・」と思う方もいらっしゃるかもしれません。
しかし、経理部門は機密業務を多く扱うため、業務がブラックボックス化してしまいがちです。
そのため、経理担当者が引き継ぎもなく、辞めてしまうと経理で行っていた実際の作業がわからず、慌てて経理実務の本を買ってみても一般的な業務のことしか載っていません。引継ぎがある場合でも、最短で退職届を出した2週間後に経理担当者は退職してしまい、すべてを引き継げないまま退職してしまう・・・ということがあります・・・。
目次
急な経理退職で困惑しないために
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まず経理退職を防ぐ努力を会社側がするべきです。経理部員を採用したらまず最初にすることは、経理社員の教育です。場合によっては社外研修に出してもいいくらい大切なことなのです。
会社における経理業務の重要性を教え、「営業職のように数字で成績は分からないけれど、会社にとって大切なことをしてもらっている」と経理責任者からも声をかけましょう。
そうすればモチベーションも上がり、引継ぎもそこそこに経理退職という事態にはなりにくいはずです。
長期に渡っての目標設定をする
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経理担当者にとって、自己の成長は営業職の目標設定のように分かりやすいものではないことは上で述べました。しかし「自分が会社の中で大切な仕事を任せてもらっているけど、自身の成長が分からない」という悩みは付きまといます。
そのため長期に渡っての目標設定をすることが、経理退職回避の一つの方法です。
経理業務は実に様々です。請求や支払い、給与計算、会計ソフトへの入力のほか、経営者への説明もしなければなりません。経営者への説明は経理責任者がするとしても、その他の業務についてはどうでしょうか?
経理責任者としても部下の成長は気になるところ。
それをお互いに共有するために業務フローを明確化し、証憑綴りができたら伝票起票や会計入力に進む・・・など、あらかじめの目標設定が大切です。経理担当者も、新しい仕事を任せられ、一つ一つ達成していくことによる達成感を得られれば、モチベーションも上がります。
自分が確実にキャリアアップしていると感じることができ、早期に退職という事態は防げるでしょう。
新しい仕事をどんどん任せ、社内でのキャリアアップを充実させる
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経理担当者の業務習得のスピードによりますが、自分の能力アップに比べて仕事が少なすぎたり単調すぎたりすると、経理担当者は「もっと仕事を覚えたい」と転職を考える傾向があります。
そのような形での経理退職を防ぐためには、経理責任者が頃合いを見て業務の幅を広げてあげることが大切です。会社の決算の一部を任せてみたり、管理会計を教えてみたりするなどが挙げられます。
もちろんこのステップはどの経理担当者も平等にというわけにはいきません。業務の幅を広げるということは、会社の機密事項をさらに伝えることと心得ておきましょう。誠実で信頼のおける部下でなければ教えることはためらわれます。
また、社員がオーバーワークで「経理退職したい」という運びになったら元も子もありません。
そのために経理責任者は部下の様子にしっかり気を配り、褒めたり労ったりのコミュニケーションをとることが大切です。経理退職の原因の一つに、上司との人間関係の不満も少なからずあるようです。
まとめ
①会社にとって経理の大切さを伝え、モチベーションを上げる
②経理担当者自身がキャリアアップしているという実感を持たせる仕組みを作る
③上司と部下のコミュニケーションを密にとる
いかがでしたでしょうか。
簡単そうなことですが、意外とこれらができていない会社が多いです。特に会社規模が小さくなるほど、業務の幅が狭まり、仕事が忙しくてコミュニケーションをしっかりとれないという現実があります。
そうするとせっかく採用しても早期の経理退職となる可能性が高いので、上記の3つのポイントを押さえ、経理業務に役立てていきましょう!
経理業務がオーバーフローしている場合には一部を外部へ委託することも一つの方法です。弊社では「経理代行」サポートも行っておりますので、お気軽にご相談ください。